契約書に日付を入れる意味

契約書に日付を書くのは必須といわれます。その意味は何なのでしょうか。
契約書は、どこかの時点で契約の内容を確認する書面になります。
日付というのは、その書類がいつ作成され、合意されたのかを明らかにし、余計な紛争を減らすために必要になるのです。
これは、契約当事者の問題というよりかは、第三者との関係で問題となることが多いです。
当事者間では、バックデートして契約書の締結をすることも多いですが、
それを他の第三者が争うことができるのかというところがポイントとなります。
例えば、他者よりより先に自分が契約をしたようにみせかけるため、バックデイトすることがありますが、契約書の契約日でまずは勝負が行われることとなります。
しかし、先に契約書が締結されているように「見えた」としても、印紙の図柄や、年号(昭和時代の契約書で、当時は平成の年号が分からないにもかかわらず平成年号が使われているような場合)などによって、バックデートしていないかの検証がなされたりするのです。
いずれにせよ、トラブルを避ける観点から、契約書に日付を入れ、他の人に優先する権利を確固たるものにする必要があるのです。