無料のWi-fiにつなげるときにパスポートナンバーなどを入力しなければならない理由

昨日、海外から戻りました。
海外に行って思うのは、海外はWi-Fi(ワイファイ。無線LANの一種)が充実しているということですね。
本当は、自分のiPhoneSEをSim freeにして、現地の携帯会社と契約をしようかと思っていたのですが、それをする必要をあまり感じませんでした。
さて、空港などのWi-Fiでは、プライバシー性の高い個人情報(パスポートナンバーなど)の入力が求められます。
これはなぜでしょうか。
それは、利用規約に違反した利用者を特定するためです。
個人情報を入力する画面の周辺に、利用規約が設けられていることがほとんどといえます。
そして、単なる個人情報ではなく、パスポートナンバーなどの「本来、その個人でなければ知り得ない情報」を記載してもらい、利用規約に同意するという欄にチェックをしてもらうことで、その入力者がその本人以外に考えがたいこと、およびその人が利用規約を守るという合意をしたことを推認させる状況を作り出しているのです。
その結果、仮にそのアカウントで違法な行為がなされたとしても、その利用者の特定がある程度は容易になるわけです。
ただ、実際問題として、このシステムは、「特定しやすくする」というレベルのものにすぎません。
パスポートナンバーが他人に知られることもありますし、そうでなくても、適当なパスポートナンバーを入力していて、結局特定に至らない場合も十分考えられるところです。
しかし、このようなシステム自体が、利用規約を読ませ、犯罪を防止する一つの防止ネットになっているのは事実でしょう。