PEという海外取引の悪魔の話
PEとは、パーマネントエスタブリッシュメントの略称です。
PEは、日本語だと「恒久的施設」なんて訳されますが、これは何なのかというと
「その国にPEがあったら、その国で税金かけるぞ」
ということなのです。
これ、やっかいなんです。
何がやっかいかといえば、二重に課税される可能性があるのです。
PEは、二重課税を防止するため、課税する国を決めるものなのですが、ようするにどこの国も、自国の税金を持って行かれたくないわけです。
だから、PEをできるかぎり広く解釈しようとするわけです。
こうした課税が租税条約に適合するものではない場合には、日本の外国税額控除の適用を受けることができず、二重課税が残る可能性もあります。
このあたりは、まさに弁護士やJetroの分野ですので、スキームの組み方からご相談いただくのがよいかと思います。
弁護士 杉浦智彦