クラウドファンディング運営会社が破産するとどうなるのか
先日のクラウドファンディングの記事のつづきです(すこし間が空きました)
クラウドファンディングは、投資型の規制を逃れるために、「購入型」という、売買の先払いを応用したスキームが開発されました。
購入型の運営会社が破産した場合、非常に悩ましい問題があります。
金融商品取引業の規制があれば、預かったお金の分別管理などが要請されますが、それを逃れているわけですから、分別管理なんかしていないわけです。
そのため、運営会社が破産したら、その損失を、投資家と、お金を集めようとしている企業とで、押し付け合うことになります。
ただ、売買の原則で考えた時、解除をして、売り主である企業に先払いした代金を払うよう求められるのか、
それとも、まだ受け取っていないから、企業は返済しなくてもよいのか。
さらに、実際のところは投資なので、投資家がそのリスクを負うべきなのかなど・・・。
リスクの分配は非常に難しいといえます。
規制逃れのため、いろんなスキームが開発されますが、どこかで支障が生じることがおおいのも事実なのでしょう。
弁護士 杉浦智彦