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医師の残業代請求の最高裁判決が出ました。

年俸制の医師の残業代について、最高裁がついに判断をしました。

1700万円ももらっていたら、残業代が含まれていると普通の人は思うじゃないですか?

しかし、法的には含まれないと最高裁が判断したわけです。

最高裁の判例掲載

実は、いままで、「モルガン・スタンレー・ジャパン事件」というものがあり(東京地判H17.10.19労判905-5)、一定の高額収入の人の年俸には、残業代が含まれない可能性が残されていました。

ただ、今回の最高裁で、それが否定されてしまったわけです。

医師・コンサル・弁護士の残業代請求が、これから相当増えるように思います。

なお、これとは別の残業代不払いの流れとして、「全員役員にしたらええやん」という、労働者から外す動きも出てきていました。

最近、「類塾」がこれをやり、叩かれてはいますが・・・。

私個人としては、年俸制・固定残業代・役員化など、企業がいろんな策を考えているが、結局かえってコストが増えているようにも思ったりします。

弁護士 杉浦智彦


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