大垣尚司『金融から学ぶ会社法入門』
最近読んだ本の紹介です。
大垣先生の『金融から学ぶ会社法入門』(勁草書房)です。
この本は、かつて有斐閣の法学教室で連載されていた「金融と法」というところに連載されていたもののうち、応用部分が整理されたものです。
そのため「入門」という言葉を信じるのは、割りと騙されるような気がします。
(ほかにも、前田庸先生の『会社法入門』という入門書とは思えない重厚な本があるなど、会社法の世界は信用できないのです)
内容としては、さまざまです。
起業の入り口・出口ということで、クラウドファンディング、デット融資の話、事業承継の話も取り込まれていました。
プロ向けのような気はしますが、読んでみると、新たな整理がされ、発見の多い本でした。
弁護士 杉浦智彦