英文契約ではイキった人がフランス語やラテン語を使うことがあり、面倒な気分になるという話
昔から知識人は、「自分たちしか分からない言語を使うことで、インテリぶる」ということをしてきているようです。
中学生のころから、knifeやknee、climbなどを見て、「なんで、この綴りで、こんな読み方するんじゃ!」と怒り狂っていたのですが、DMMの記事を見て、腹落ちしました。
圧倒的腹落ち感!英語の発音と綴りが一致しない理由を専門家に聞きに行ったら、犯人は中世から近代にかけての「見栄」と「惰性」だった。
http://eikaiwa.dmm.com/blog/34958/
それはそうと、英文契約の世界も、英語以外の言語が時々横行しています。
よくあるのは、Force Majeure(フォースマジュール)です。
これ、不可抗力という意味なんです。(英語だと、Superior force(≒超越した力))
べつに、他の表現方法もあるのですが、なぜか、ずっと不可抗力はForce Majeureになっています。
ほかにも、Pro Rata(比例配分を表すラテン語)、inter alia(とりわけという意味のラテン語)など、いろいろ出てきます。
イライラし、私もBlack's Law Dictionaryという英文辞書を使って検索したりするんですが、これが、敷居の高さを出して、弁護士に仕事をくれるので、ある意味感謝したりしています。
ただ、自分が契約書をつくるときには、ラテン語やフランス語は、使いません(というか、使えません・・・)
弁護士 杉浦智彦