VALUの利用規約を解説していく その7(第6条)
第6条 会員の退会及びVAの失効
【タイトルの解説】
会員の退会規定と、「VA」の失効についてです。
??「VA」ってなんでしょうか?
1. 会員は、当社所定の手続きにより、本サービスから退会することができます。 ・MY VALUを未発行の会員は、「お問い合わせ」から退会希望の旨をご連絡頂いたのち、退会処理を行うことができます。 ・MY VALUを発行済の会員は、退会前に他会員への通知を行う義務があります。このため、VALUERの有無にかかわらず、退会申請を行った3ヶ月後にMY VALUの廃止および退会処理を行うことができます。その期間中は、MY VALUの画面に3ヶ月後に廃止になる旨の通知が表示され、新たにMY VALUの発行をすることができません。 但し、会員がMY VALUを発行しており、①未履行の優待特典がある場合または②優待特典設定予定であるとしながら一度も優待特典を設定・履行していないMY VALUが存在する場合は退会することができません。この場合、会員は、①未履行の優待特典の履行を完了②優待特典の設定・履行を完了の上、退会手続を行うものとします。
【解説】
ここでも、新用語がでてきます。「My Valu」です。
おそらく、発行したValuのことなのでしょう。ただ、よくわかりません。定義規定をおくべきでしょう。
Valuは、勝手に解約できない可能性があることを示しています。
具体的には、優待を発行しなければならないような場合(未発行か、発行予定だった場合)は、退会できないというものです。
ただ、ヒカルさんのときにも問題となりましたが、「優待特典設定予定」というのは、どこまで行えば「予定」といえるのか、(あとから消したりしたらどうなるのか)などは、悩ましい問題です。
この規定も本来ならば設けるべきでしょう。
2. 会員は退会の時点までに、自己のアカウントに残存しているBTC及び保有しているVALUを出金及び処分するものとしますが、会員が退会の時点までにこれらの措置をとらず、当社が必要と認める場合は、残存しているBTC及びVALUを無効とすることができます。
【解説】
アカウントに残存している”Valu”などの処理を定めています。
ただ、ビットコインをVALUが勝手に無効にできるのは考えがたいので、ビットコインの部分は、エラーの規定といえるでしょう。
3. 当社は、前二項の措置に基づき会員に生じた損害について、当社の故意又は重過失に基づく場合を除き、一切の責任を負わないものとします。
【解説】損害賠償の限定規定です。
4. VALUERは、保有しているVAの発行者が退会を希望する場合、当該発行者が退会希望を受理した時点から3ヶ月後に当該発行者が退会となり、3ヶ月後の退会が完了した時点で、VALUERが保有している当該発行者のVAは無効となることについてあらかじめ同意します。
【解説】VALUはいつでも無効となることに同意させられています。
リスクがあるから注意しろよという注意喚起です。
今回はここまで
弁護士 杉浦智彦