M&Aは成長の鍵だがコストは相当かかる
先日、アストラゼネカが第一三共の買収に乗り出すという話が報道されていました。
このように、大手企業は、再編が進んでおり、M&Aにも積極的に取り組んでいます。
ただ、中小企業にとって、M&Aというのは、相当コストがかかります。
大きな企業だと、ノウハウが特許になっていたり、組織化されていることが多いのですが、中小企業だと、ノウハウは一子相伝であったり、個人が有していることも多いです。
そうなった場合、それをきちんと引き継げるのかというのは悩ましい問題です。
敵対的なM&Aが成功する可能性は、大手企業と較べて相当低いといえます。
コストも、デューデリジェンスや契約書など、弁護士・会計士などに依頼する費用が相当かかります。
事業承継で社外の人にM&Aで買い取ってもらうこともあるのですが、通常であればコストが相当かかり、コストを押さえるには、何かしらのリスクを引き受けなければならないのです。
コストを考えつつ、成長とのバランスを図ることが大切です。
弁護士 杉浦智彦