刑罰よりも恐ろしい「公表」のリスク
企業の相談を受けていて思うのは、「違反した場合の公表」が恐ろしいということです。
実は罰金刑の場合、多くの場合ば略式裁判といって、交通事故の赤キップのように、誰の目にも晒されることなく終わります。
(例外もあり、その例外の一つが、先日の電通の刑事事件です)
当然、企業は刑罰を受けることも恐れているわけですが、それ以上に、「公表され、仕事が減ってしまうのではないか」ということに恐れているように思います。
最近だと、消費者庁の公表などのサンクションが問題となることがあるのも、おそらくこのような背景だろうと思います。
弁護士のアドバイスの下、公表リスクを下げるため、どのようなことをすべきかを考えるのが望ましい時代なのだろうと思います。
弁護士 杉浦智彦