取引相手が本当に権限ある人かどうか確かめるのは難しい
「株式会社◯の営業の★★です!」と言われ、その人と契約することになったとき、普通、その人が権限ある人なのか確かめないですよね。
ただ、法律上は、真実として権限がない人と契約した場合、ほとんど保護されないのです。
本当は権限がないのに、権限があるように振る舞うことを「表見代理」といいます。
表見代理が保護されるのは、信じたことについて正当な理由がなければなりません。
正当な理由があるかというのは、「きちんと調べたのか」というところが問われます。
登記をきちんと確認したかとか、そういうところですね。
しかしながら、ふつう、登記なんか逐一調査しないですよね。
ただ、そうはいっても登記まで調べないとしても、インターネットで企業情報を検索するくらいは、しておくのが無難かもしれません
弁護士 杉浦智彦