最低賃金を下回ったらどうなるか
最近、賃上げのニュースなどが出ていますが、一方でやはり最低賃金を下回っていると訴えられる企業もあります。
ところで、最低賃金を下回ってしまった場合は、どのようなことになるのでしょうか。
まずは、労基署が来て、行政指導の対象になります。
また、最低賃金が賃金となるので、支払っていた額と最低賃金との差額を支払わなければなりません。
さらに、場合によっては刑事罰の対象になります。
ただ、それ以上に影響が大きいのが報道のリスクです。
この手の労基法違反案件は、企業名が実名で報道されることがあります。そうなると、新たな良い人材も集まらず、大変なことになります。
その点では、最低賃金だけは守るという姿勢が大切でしょう。
弁護士 杉浦智彦