UberやLyftの障害(3)
次は支払い方法です。
いわゆる、エスクロー決済という方法がとられています。
エスクロー決済を実現するために、一度第三者がお金を預かるという形になるのですが、
日本の法律上、なんの免許もなく
「第三者にお金を預ける」ということをしてはいけません。
これは、銀行同様の業務といわれてしまうおそれがあり、資金決済法上の許認可が必要となります(資金移動業登録)。
それを回避する手段として使われるのが、
「売り主の代わりにお金を受け取る」という方法です。
そうすると、お金を預かり、買主をリスクに晒さないので、問題ないと言われているのです。
ただ、この方法だと、結局、その第三者により支払われないリスクを売り主が負うわけです。
エスクロー決済を導入しようとする事業者様は、第三者がきちんと信頼できるのか、それを考えてから契約するのがよいかと思います。
弁護士 杉浦智彦