消費者を相手とする企業の反社会的勢力を排除するための取り組み
暴力団などの反社会的勢力が取引先にいる場合、上場審査の段階でストップすることがあります。
証券取引所のページ
https://www.jpx.co.jp/rules-participants/public-comment/detail/071127-1.html
そのため、BtoCであっても、反社会的勢力が入り込まないようにする手はずを整えるべきです。
さて、その方法をどうするか、どうしている企業が多いのかという問題です。
一番良いのは、サービスの利用規約に記載するのはもちろん、登録時に「私は反社会的勢力ではなく、これからも構成員になりません」という内容の項目をつくり、チェックさせるという方法ですが、調べてみたところ、あまりなさそうです。
おそらく、反社会的勢力の定義が難しいから、シンプルなチェックボックスをつくるのが難しいと考えられているのかもしれません。
実際に多いのは、利用規約上に反社条項を設置し、「利用規約(←リンクあり)を読んだ上で同意します」というチェックボックスを用意しているだけという企業です。
上場企業でもこのようなチェックボックス程度なので、この程度でよいのでしょうね。
ご参考になればと思います。
弁護士 杉浦智彦