フランチャイズ契約は何を盛り込んでいるのか(2)
先週の記事の続きです。
フランチャイズ契約とは?
中企庁「フランチャイズ契約の留意点」によると
https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/download/21fyFranchiseStart.pdf
「フランチャイズ・システムの定義は様々ですが、一般的には本部が加盟者に対して、特定の商標、商号等を使用する権利を与えるとともに、加盟者の物品販売、サービス提供、その他の事業・経営について統一的な方法で統制、指導、援助を行い、これらの対価として加盟者が本部に金銭を支払う事業形態であるとされています」
というのが、一つの説明です。
要素はいろいろありますが
・本部と加盟店という、上下関係があること
・商標や商号のライセンスを渡していること
・物品販売やサービス提供について指導援助すること
・対価として加盟店が本部に金銭(ロイヤリティ)を払うこと
が大きいポイントとなります。
ただ、この契約は、幅が広いがために、さまざまな問題を抱えることになるわけです。
問題1:フランチャイザーと加盟店は仲間であり競合相手?
フランチャイザーにとって、加盟店は、自らのビジネスのため、なくてはならない仲間になります。
しかしながら、一方で、ほかの加盟店や直営店との関係では、ライバルになることもあります。
特に、コンビニなどの場合、近くに店舗を多数配置して、独占状態にし(ドミナント効果)、効率的な運送を実現している事例が多くあり、その点では、情報を吸い上げて有利な競争をするという面もあります。
そのため、どこまで協力を求め、どこまで情報を流すのかというのは、非常に難しい問題になります。
次回に続きます。